妻に贈る言葉 : Archives [ 2009年10月 ]

娘が高熱を出して帰ってきていました。
抵抗力が普通の人より弱い体質なんです。
だから、細菌に感染しやすいんですよね。
年に何度か感染症に罹ってしまうんです。
酷い時は数日の間、入院することもあります。
今回はうちで療養させていました。
娘と孫がずっと泊っていたんです。
仕事から帰ってきたら、孫は私の担当。
孫が寝るまでずっと遊び相手をしていました。
正直、ふらふらになっています。
でも今夜、娘も元気になって帰っちゃったんですよね。
「ジイージイー」って膝の上に座りに来ない。
さみしいですよね・・・・

加藤和彦が逝ってしまった。
今年は世界的に音楽の偉人が去って行く年なのか？
加藤さんは俺にとって手塚治虫さんに並ぶ思い入れのあった人です。
彼の作る曲が心から離れない。
ＢＥＡＴＬＥＳのＪｏｈｎが殺された時と
等しいくらいのショックだった。
もっと、素晴らしい音楽を残して欲しかったよな。
おまえも俺の影響からか加藤さんが大好きだ。
ＣＤをかけたら涙ぐんでたね。
俺も思わず涙が溢れて来て困った。
でも、こうしてＣＤをかけるたびに思い出す。
生き帰って来てくれるんですよね。
数々の思い出をつれて・・・

今日は孫の運動会だった。
台風で天気が心配だったんだけど
秋空がひろがって運動会日和になった。
おまえは朝早くからお弁当作り。
俺はシートを持って場所取りに走った。
６時に着いたけど、すでに前列は取られちゃってた。
みんな、なかなかのツワモノぞろい・・・
来年は５時に行くことにしよう。
娘たちもお世話になってた保育園。
園長先生も理事長先生も顔見知りだ。
娘がまだ園児だったころにお世話になってた先生も
何人か遊びに来ていた。
娘も孫と一緒に会ってたね。
娘の成長を驚いてくれ、孫を見て喜んでくれてた。
その時、娘の目が涙で潤んでたのを見たんだ。
何も涙する商況じゃなかったんだけどね。
でも、俺には娘の心境がわかる気がしたんだ。
俺にも混み上がってくるものがあった。
娘が流しそうになった涙の意味・・・
思ってるより深い意味があるよ。

さっきは外に出て月見をした。
おまえとふたりきりで・・・
河原の遊歩道を歩きながら見たね。
虫の声にまん丸な月。
俺が言うのも変だけど、ちょっとロマンチックだった。
おまえの肩を抱いてベンチに座った。
「きれいだね！！」
月を見ておまえがポツリと言う。
頷いて見るのはおまえの横顔。
目じりに少し皺が目立ってきたな・・・
でも、月明かりに照らされたおまえは
しっとりとして仄かに輝いてるみたい。
思わず肩を抱いていた。
許されるなら、ずっとそうしていたかったな。